書籍紹介 「フォーカス・リーディング / 寺田昌嗣」
08/08/25
今回のフォトリーディング対象書籍は寺田昌嗣さんの「フォーカス・リーディング」です。
概要
1冊10分のスピードで10倍の成果を出す「いいとこどり」読書術
目次
1.あなたがはまりがちな”読書のワナ”
2.読書に何を求めるのかをはっきりさせる
3.速読は体育会系のノリで身につける
4.「体」を極める
5.「技」を極める
6.「心」を極める
7.フォーカスの力を最大限引き出す読書術
ポイント
・本のコンテンツ力=著者の力×あなたの経験値
本を読むというのは、書かれている文字情報を自分の経験に照らして理解したり、想像したりする作業である。いってみれば著者の言葉とあなたのビジネス経験や読者体験のコラボレーション。だから本から得られるメリットというのは上記の式で表わされる。
本の価値を決めるのはあなた自身である。同じ本でも人によって評価が違うのはそのためだし、同じ人でも時間が経ってから読み直すと違う価値をもって響いてくる。
・読書の投資対効果 = 本のコンテンツ力 / 読書にかけたコスト × あなたのビジネス力
読んで得た知識や情報をそのままで終わらせず、収入や収益といった現実のリターンに結び付けられるかどうかは、そういうビジネスセンスがあるかどうかで決まる。
あなたのビジネス力を高める読書をしよう。あなたの経験値が心もとない場合は、多読に向かうよりも同じ本を何度も読んで経験値を補強した方が良い。
・あなたがはまりがちな読書のワナ
量ばかりに目がいってしまい、安易に多読に走ってしまう人が多い。そして読みやすい本ばかりに手が伸び、考えずに読書してしまう。重要な読書後のフォローも、次の一冊のために奪われてしまいがちだ。
問題意識を持ち、主体的に本を選ばなければ、多読しても成長どころか、逆に悪影響をおよぼしてしまう。
・リターンは二系統を意識する
手に入れた情報や知識をビジネスなどに生かすための本と、あなたの経験値そのものを高める力を持つ本がある。後者を読む時は、時間を惜しまず、粘り強く言葉と格闘し、試行を深めよう。
ある本がどちらのパターンであるかは、本の属性というより本を読む人の目的意識によって決まる。一冊の読書の中に両者を混在させるとフォーカスが狂うのでやってはいけない。
感想
最近ちょっとしたブームになっている、「速読」「多読」に対する警告が詰まっています。たくさん読む事が目的になってしまい、ひどい場合だとマイナスの成長をしてしまうというのです。私も気をつけないといけないなという点がありました。読書を自分の成長につなげる事を目的とし、主体的に本を選び、1冊1冊を大事にしたいと思います。
読書術そのものよりも、読書に対する考え方、読書に潜むワナを知る本として非常に有用であると感じました。フォトリーディングに代表される右脳型の読書に否定的なのが残念ですが、人によって合うあわないがあると思うので、ひとつの意見として取り入れたいと思います。
マインドマップ
![focus-reading](http://io-diary.com/mt/wp-content/uploads/2008/08/focus-reading.jpeg)
Comment
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はじめましてmercといいます。
同じくフォトリーダーでマインドマッパーで書評ブログをしています。
フォーカス・リーディングに対する意見は同意見です。
内容は正しいところはあるけど、合う合わないが分かれそうだなと
いま著者の寺田さんとコメントでバトルをしてますので良かったらブログにも遊びに来てください。
また来ます!
mercさんコメントありがとうございます!
実はこの記事を書いた後に、偶然mercさんのブログを拝見して、寺田さんとバトルをしているのは知っていました!
非常に興味深いです、僕はまだまだあそこまで討論できるほどフォトリーやフォーカスリー(?)について知っている訳ではないので、ただただ「すごいなあ」と思って読んでいました。
最後のコメントも期待しています!