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【概要】
ある日突然「マグロ船に乗ってこい!」と言われた会社員が、
船上で学んだ海の男のものの見方と考え方。
【漁師の言葉】
・「前向きなとき」ばかりではなく「後ろ向きなとき」も大事じゃ
後ろ向きになるというのは危険を感じる能力である。
いつも前向きな人が船長をやると、無茶をするから危険だ。
そして後ろ向きになることがある人でないと、落ち込んでいる人の気持ちがわからない。
・人の言うことを聞くやつは、その場はいい子になれるが、いざというときに弱い
人の言うことを聞くということは、自分なりの判断基準を持ってないということ。
指示を仰ぐだけでは判断力は見につかないのだ。
・言い訳に力を使うんなら、先に自分のほうを変えたほうがよかろーが
「不況で商品が売れない」と言っている人は、不況を言い訳にして今までのやり方を変えようとしていない。
・毎回うまくできるかどうか、緊張感があるから、仕事は楽しいんじゃねーか
いつも自分ができることをやっていても、面白くない。
失敗がないというのは、長い目で見ると一番の失敗になる。
【感想】
「船上でのコミュニケーションは自分の業界とどう違うのか、もし役立つものがあれば取り入れたい」という目的で本書を読み始めました。
そして読み終わってみると、ほとんどが役立てられるものでした。
特に印象的だったのは
「人の言うことを聞くやつは、その場はいい子になれるが、いざというときに弱い」
という言葉です。
私は典型的な「いい子」でした。そしてまさにいざというときに弱いのです。
本書を読んでからは、いい子になりすぎないように気をつけています。
具体的には、まず人の意見を最後まで聞いてしっかり理解した事を伝え、その後に自分の思っている事を伝えるようにしています。
時には反発する事もありますが、多くの場合良い結果を生んでいると思います。
【考察】
さまざまな考え方やテクニックが色々紹介されているのですが、それよりも私の中で大きく意識が変わった事があります。
私が持っていた漁師のイメージといえば「荒々しい」「短気」「おおざっぱ」というものでした。
それが見事にくつがえり、すばらしいコミュニケーションスキルを持っていることに驚嘆しました。
おそらくですが、この漁師達はビジネス書を読んでスキルを磨いているわけではないと思います。
厳しい環境の中で、先輩に教わったり、自分で見出したりしながら身につけていったのではないでしょうか。
「ハインリッヒの法則」「80対20の法則」「WIN-WINの関係」なんていう言葉は知らないかもしれません。
でも体では分かっていて、実践しているのです。
これは知識だけ知っていて、身についていない人より何倍もすごいと思います。
【実践】
ビジネス書を多く読んでいると、なんだか自分が偉くなったような錯覚を起こして
「本を読んでいない人の言うことなんて聞く耳もたない」
「○○の法則も知らないの?もっと勉強しないとダメだよ」
などと、驕ってしまいがちではないでしょうか。
私自身そうでした。
この本を読んで改めて、自分以外の人間は皆師であるという事を思いしらされました。
これからも私の座右の銘である「我以外皆師也」の姿勢を持って、
すべての人から学んでいこうと思います。
「後ろ向きな事も大事」「努力は報われない」など、普通のビジネス書では教えてくれない現場のリアルな声を聞きたいという人や、以前の私のように自分の知識のせいで驕ってしまいがちな人には特におすすめの1冊。
あなたも漁師からビジネススキルを学んでみませんか?
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