ソフトウェアの世界でキャリアを築く Making it Big in Software

今回ご紹介する書籍は「ソフトウェアの世界でキャリアを築く Making it Big in Software」です。

知人の@millionsmileさんが制作に携わっていた関係で、私もレビュアーとして少しですがご協力させていただきました

その名の通り、「ソフトウェアの世界でキャリアを築く」ためのノウハウが詰まった本で、 読者の対象は「すべての年齢、レベルのソフトウェア業界で働く人、新人から何十年ものベテラン向け」となっています。
「ターゲットが広い分、内容が薄いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、網羅的でありながらもそれぞれのトピックについて著者の長年に渡る研究内容が盛り込まれており、読み応えがあります。


目次


第I部 基本原理
第1章 Making it Big
第2章 ソフトウェアの本当の価値
第3章 学校vs.会社
第4章 ミッションインポッシブル? ソフトウェア業界で仕事に就くには
第5章 ソフトウェア開発者として歩む、キャリアの最初の5年間
第6章 最も重要なスキルセット
第7章 楽しい科学その1:ソフトウェアR&D組織
第8章 キャリアを潰すもの

第II部 リーダーシップ
第9章 組織で働く
第10章 ソフトウェアプロジェクトの企画提案を実現させるには
第11章 昇進する
第12章 仕事における時間管理
第13章 ソフトウェア開発の遅延から逃れるには
第14章 ワークライフバランスの妙技
第15章 あなたの知らないソフトウェアプロジェクトマネジメント
第16章 一流になるために: 単なる「できる人」から真の「大物」になる

第III部 偉大なる存在
第17章 ソフトウェアイノベーションにおけるリーダーシップ
第18章 リーダーを超え、ビジョナリーになる
第19章 あのとき知っていたなら、今ごろどうなっていただろうか?
第20章 自分でソフトウェアベンチャーを起業する
第21章 報酬
第22章 Making it Big?


ソフトウェア業界の偉人達へのインタビュー


本書には、ソフトウェア業界の様々な人物のインタビューが掲載されているのですが、
Appleコンピューターの生みの親、スティーブ・ウォズニアック
Google初期メンバー20人目であり、副社長の経験も持つマリッサ・メイヤー
電子メールシステムの発明者、レイ・トムリンソン
Linuxの生みの親、リーナス・トーバルズ
インターネットの共同発明者、ロバート・カーン
など、それはもう豪華なメンバーです。

そのような大物達に、
・なぜこの業界に入ったのか
・成功を感じる瞬間は?
・最新のトレンドを追うためにどうしているか?
・ワークライフバランスどのように維持しているか?
・次の10年で、ソフトウェア業界はどのような変化があると思うか?
など、とても興味深い質問を投げかけています。

それぞれが独自の考え方を披露されているのですが、ひとつ感じたのは、このような偉業を成し遂げた方達が意外と現実的な考えを持っていたということ。
例えば、リーナス・トーバルズはこのように語っています

結局、「目標を高く掲げよ」だとか、「大きなアイデアを考えろ」とかいう話は、全くただの場当たり的でハッタリな言葉に思えるようになりました。
たった一回のジャンプで、高層ビルの上まで跳ね上がることはできません。一つひとつ階段のステップを歩んでいくものです。
何か面白いところに辿り着くまでに100階以上登り続けていたとしても、決してそれは苦になることはないでしょう。
遙かかなたの目標だけに目を向けていたら、足元の階段すら気づかず一歩すら踏み出すことができないのです。


当たり前かもしれませんが、成功の裏にはこういった小さな積み重ねがあるのですね。
他にも数々の大物たちの"金言"が満載です。エンジニアであれば、読んでおいて損はないと思います。


実践的ノウハウ


偉人達のインタビューも興味深いですが、本書には現場で役立つ実践的なノウハウも多く掲載されています。
そして、活用のイメージが湧きやすいように、SuperDuperTechという架空の会社の、ラリー、モー、カーリーという人物を例にとって、ストーリー仕立てで説明している部分もあります。

アメリカでの事例は日本には通用しない、と考える方もいるかもしれません。
私も最初はそういった考えを持ちながら読み進んでいたが、驚くほど共感できる部分、そして耳の痛い部分がありました。
文化は違えど、本質的な悩み、問題は同じようなものですね。
もちろん全てが活かせるとは限りませんが、参考になる部分は多くあると思います。

全体の内容を通して印象的だったのが、「人」とどう接するかに多くのページを費やしているということ。 ソフトウェア業界で働く以上、技術スキルは絶対に必要なのですが、コミュニケーションスキル等もとても重要だという事です。

ソフトウェアを作るのは「人」である、そしてそれは「チーム」で作られる。
当たり前ですが、忘れてしまいがちな点を改めて実感させられました。アメリカは個人主義の傾向が強いと思い込んでいたので、ちょっと意外でしたね。

・効果的なキャリアアップのための3つの法則
一にコミュニケーション、 二にコミュニケーション、 三にもコミュニケーションである。
どんな組織をみても、シニアポジションでコミュニケーションスキルに劣っている人はほとんどいない。
会話や文章、メールや電話、または技術レポートなどにおいて、明確かつ効果的な意思疎通ができることが重要である。

・部下には問題を与えよ。解決法を教えてはならない
リーダーが自分の洞察力と頭の良さを印象づけるために解決方法を力説したら、自分が活躍してチームに貢献したいメンバーのやる気を奪うことになる。
たまたまメンバー全員を合わせたよりもリーダーが優秀だったとしたら、リーダーの案で進めれば効率化はできるが、それはあるべき姿ではない。
優秀な部下を得たら、彼らに才能と創造性を自ら活かしてもらえるモデルをリーダーは考えるべきだ。

・デジタルコミュニケーションの罠
信頼は数々の成功の積み重ねの上に成り立ち、多くの人との係わり合いを通して築かれる。
それは、個人的に膝と膝を突き合わせながら行われる。電子メールではできないやり取りだ。
製品機能に関する新しいデザインやマーケティングの提案書など、自分の意見やアイデアに賛同を得たいこと、その説得を電子メールだけで行ったらどうなるか。
テキストメッセージには心もなければ魂もないので、当然、相手からの賛同は得られない。



「ソフトウェアの世界で」というタイトルがついていますが、ハードウェア業界だろうが、Web業界だろうが共通する部分は多々あると思います。 それらの業界で仕事をされている方、将来入りたいと思っている方にこの本は必ず役立つとおもいます。
よろしければご一読ください。


マインドマップ


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ソフトウェアの世界でキャリアを築く Making it Big in Software
Earth Day PresentationEarth Day Presentation / NASA Goddard Space Flight Center


先日、増永 玲さん主催の「プレゼン勉強会」に参加してきました。

プレゼン勉強会という名前だけを聞くと、講師の話を皆が真面目に聞いてノートをとって、、、
みたなことを想像されるかもしれませんが、さすがそこは増永さん。

もうなんというか、ぶっ飛んだ勉強会でした。(良い意味で)
本当に楽しかったですし、もちろん勉強にもなりました。

今回はそこで聞いた個人的にこれは"金言"だと思った言葉を紹介したいと思います。


ネットがつながると思うな!


これは増永 玲さんのプレゼン「人前で発表するときに気をつけたい8つのことがら」の中の1つ「準備」に関わる金言です。
プレゼンをしている人ならご経験があるかと思うのですが、なぜが当日に限って色々なトラブルにあったりします。
さっきまでつながっていたネットが急につながらなくなったりなんて事はざらです。

さらには、
・Keynoteで資料を作って持って行ったら、Windowsマシンしか置いてなかった
・自分のPCを持っていったのに、なぜか当日になって動かなくなってしまった
など、様々なトラブルが待ち構えています。

ネットがつながると思わないことはもちろん、
「会場にMacがあると思うな!」
「自分のPCがいつでも使えると思うな!」
ということも考えておかねばなりません。

そんな最悪の事態に備えるために、
・資料はKeynoteだけでなくPDFでも用意しておく
・資料をDropboxに入れておき、ネット上からいつでもダウンロードできるようにしておく
・ネットがつながらない可能性も考慮し、USBメモリにも資料を入れておく
これぐらいは必要だということですね。

面倒かもしれませんが、トラブルが起きて慌てるよりかはよっぽどマシです。

ちなみに増永さんはPCでチェックリストをばっちり確認して出かけたら、そのプレゼンで使うPCを家に置いてきてしまったという最悪の状況にもあわれたそうです^^;

あと増永さんのプレゼンでなるほどと思ったのは「文字はスライドの上部に書く」ということ。
後ろの人って、スライドの下の方が見えなかったりしますよね。
それを考慮してスライドの真ん中より少し上に文字を置くことを心がけているそうです。



プレゼンをするとモテる!


これはかみやんさんのプレゼン「勉強会での発表がきっかけでこんなにモテ男になった俺」からの金言。

プレゼンターになろうと思ったら、資料を準備しなくちゃならないし、リハーサルも必要だし、なにかと面倒なことも多いです。
でも、プレゼンをするとモテる!異性からも、同性からも?というお話です。

実際かみやんさんは、
・仕事が舞い込んできた
・他社からスカウトされた
・プレゼン講師のオファーが来た
などの、"モテ"エピソードがあります。

プレゼンにおいて一番得をするのは参加者ではなく、プレゼンター自身なのだということをおっしゃっていました。
私もわりと発表する側の方が楽しかったり、メリットも感じていたりするので、この意見には全く同意です。

プレゼンして損をすることは何もない、どんどんチャレンジしましょう!と発表者になることを促していました。
ただ、気をつけなければならないこともあり、そのひとつが「下手に笑わそうとしない」ということ。
ついついウケを狙ってネタを仕込んでしまいがちなんですが、「伝わらなかった発表内容より、ウケなかったネタの方が凹む」というのは激しく納得しました^^;



英語、余裕やな


Goarickさんのプレゼン「中学レベルでつまづいた男が英語でサバイバルしてきた」からの金言です。
この日一番笑わせてもらったプレゼンです。


テストで0点をとったこともあり、英語が超苦手のGoarickさんが、フィリピンで1ヶ月どう生き抜いてきたのかを紹介して下さいました。
つたない英語で試行錯誤をされてきたようなのですが、多分一番重要なのは「英語って難しい」という考えから「英語、余裕やな」という方向に頭を切り替えることではないかなと思います。(実際にできているかは別として)

余裕やなと1回思ってしまうと、しゃべることへの躊躇もなくなりますし、楽しく勉強できると思います。
Goarickさんは、簡単な会話が通じたという小さな成功体験を通じて「英語って思ってたより難しくない、楽しい!」といいう風になったんですね。
これは本当に素晴らしいですね。私もオーストラリアに1ヶ月留学して、英語を話す事の恥ずかしさ、間違えたらどうしようという不安がなくなったのでよく分かります。

プレゼンテクニックについての発表ではなかったのですが、ご自身のおもしろ写真(?)をふんだんに使ったプレゼンはオリジナリティが溢れ、大いに刺激を受けました。デザインが作りこまれたおしゃれなスライドも良いですが、こういったスライドも楽しくて良いですよね。



いきなりタヌキが燃えています!


mollifierさんの「伝わるプレゼン」からの金言。
これだけだったら全然何の事か分からないと思うのですが、フレーズが気に入ったので^^;


プレゼンの「一番盛り上がる部分」だけを話しても、聞いている側は「だから何?」となってしまいます。
それを例えば、問題提起→解決という構造にすると、話に引きこまれ「なるほど!」「すごい!」となるというわけです。

かちかち山がもし「一番盛り上がる」部分だけ伝えてしまうと、前述のようにいきなりタヌキが燃えているシーンになっちゃうんですね。
いや~、例が素晴らしいです。

このようにテクニックを知っているだけでも、資料はぐっと良くなるとの事。
ちなみにmollifierさんは高橋メソッド派でした、これもテクニックさえ知っていればできることですね。


紹介されていたプレゼンテーションパターンもテクニックを知るのに参考になりそうです。



プレゼンするのって楽しい!

今回の勉強会で改めて思ったのですが、やっぱりプレゼンするのって楽しいですよね。
去年は十数回プレゼンをやったので、今年はひかえておこうかなんて思っていたのですが、ちょっとやる気が出てきました。

増永さん、楽しく有意義なイベントを開催していただきありがとうございました!


そして来月にはこんなイベントを開催されるのだとか、
【6月2日(土) 大阪開催】ウェブまわりでいま気になっていることを発表する会『俺聞け3』を開催します - 頭ん中
プレゼンターとして参加するか、見る側に徹するか迷い中。。。


・プレゼン勉強会について書かれているブログ
プレゼン勉強会に参加してきました
プレゼンを台無しにしないために気をつけたい3つのことがら
プレゼン勉強会で発表してきた
「伝わるプレゼン」という発表をしてきた
プレゼン勉強会に参加してきました!

・プレゼンテーション関連の当ブログの記事
TEDxOsaka2012イベントレポート - 世界をつなぎ感動を生み出すプレゼンテーション
「パワポが悪でKeynoteが善」って誰が言った?パワポで魅力的なスライドを作るための驚くべき方法を学ぼう
【アイデアのプレゼント】共感をつかむプレゼンテーション/菅野 誠二
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先日TEDxOsakaに参加してきました!
本当に刺激的なイベントで、感じたこと、気づいたことが多く、文章では書き表し難いのですが、思ったこと等をまとめたいと思います。


TEDとは



TEDとは、Technology,Entertainment,Designを表し、様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう講演会(TED Conference)または主催する団体を指します。
プレゼンテーションの最高峰ともいえる舞台であり、多くの著名人がスピーカーとして参加しており、世界中に多くの熱狂的なファンがいます。

今回参加したTEDxOsakaは、TEDの精神である「ideas worth spreading」 のもとに世界各地で発足しているコミュニティーの大阪版です。
会場はコスモスクエア国際交流センター、300名を収容するホールです。

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プレゼンテーションレポート


David Simpson氏の司会の下、いよいよTEDxOsakaが幕を開けました。
今回のTEDxOsakaでは9人のスピーカーが登場しましたが、その中から個人的に特に印象に残った3名をご紹介します。

TEDxOsaka 1st Speaker : Shinya Uchida
How to be a HERO on the web(07:10~)


トップバッターはiPadマジックで世界からの注目を浴びる事になった内田伸哉氏。
iPadマジックをまだご覧になった事がない方はぜひこちらをご覧ください。



お金も時間もない普通のサラリーマンが、どうやって世界のヒーローとなれるのか。
Googleに聞いても教えてくれない問いに、内田伸哉氏は自ら2つの方法を見つけ出しました。

キーワードは「WAVE」と「EMPATHY」。

まずは、ソーシャルメディア上で「WAVE=波」に乗ること。
海でやるサーフィンでは波は目で見ることができますが、ソーシャルメディアは目で見ることができません。
そこで活用できるのが「Googleトレンド」です。 Googleトレンドを利用すれば、指定したキーワードがどれだけ検索されたのかグラフ上で確認する事ができ、その名の通りトレンドを追うことができます。
内田伸哉氏は「iPad」のトレンドを見定め、絶妙のタイミングでiPadマジックをYouTubeにアップロードしたのです。

そしてもうひとつが、「EMPATHY=共感」を生むことです。
内田氏はEMPATHYを「Something which have to say to the world」と定義しています。つまり、「みんなに言いたくなるような何か」です。
iPadが発売されると、何を言いたくなるのか。「iPadってスゲー!」と言いたくなるのではないか、と内田氏は考えます。
そこで、iPadはすごいんだということを、機能の説明ではなくマジックを使って説明したんですね。
これを見た視聴者は、ついついiPadのすごさと内田氏の動画を周りに話したくなるはずです。

世界中から注目を浴びるようになったのは偶然ではなく、このような計算があったのですね。
これからもどのような波に乗って、我々を驚かせてくれるか、楽しみです。



TEDxOsaka 2nd Speaker : Garr Reynolds
Engagement in education


2番手は私が最も尊敬するプレゼンターである、ガー・レイノルズ氏。
プレゼンテーションzen の著者として有名であり、プレゼンテーションの実施および指導における世界的な第一人者です。
また、関西外国語大学の准教授も努めてらっしゃいます。

「皆さんが想像する理想の教育環境は?」

参加者にこう問いかけ、考えさせるところから、プレゼンが始まります。
そして隣の人と、自分の考えを共有します。

次に「実際の」教育環境はどうだったか、思い出します。

そして、理想と現実の間に大きな溝があることに気づきます。
スピーカーが伝えるのではなく、参加者自身に考えさせることにより、よりギャップを実感させられる事になります。

ガー・レイノルズ氏のプレゼンは、シンプルでありユーモアに溢れ、そしてインタラクティブでもあります。
スピーカーが話すだけが、プレゼンテーションではない。参加者と対話したり、動画を流したり、参加者に行動させたりしながら、プレゼンのテーマを伝える、まるで芸術作品のようなプレゼンテーションです。

教育現場においても、彼のプレゼンテーションのようなアプローチが取り入られることを願っています。


TEDxOsaka Surprise Speaker : Kyousuke Yamamoto
Modeling my dream


司会者が「来年のTEDxOsakaでぜひみなさんのアイデアをシェアして下さい。」と締めくくろうとした時、一人の少年が叫びました「I have an idea!」。
来年まで待てない、今すぐシェアしたいアイデアがあるというのです。

後から知ったのですが、彼こそNHKにも出演したことのあるスーパー中学生山本恭輔氏でした。
そして会場の賛同を得て、ステージに上がることに。

初めこそトラブルがあって戸惑いがあったものの、そこからは圧巻のプレゼンが繰り広げられます。
流暢な英語をしゃべる彼のプレゼンテーションは、美しくユーモアに溢れたスライドが用いられ、そしてなんといっても彼の情熱を感じさせるものでした。

人体模型を通して、現代の健康問題を改善する、そして未来の子供達を救う。
まだ中学生の彼がこんなことを考え、ここでプレゼンしているという状況に胸を打たれました。

そして終わった後には、誰も迷うことなくスタンディングオベーション。TEDxOsakaの締めくくりとして相応しい素晴らしいスピーカーでした。

今後の彼の動向にも注目してきたいと思います。


最後はスタッフ、スピーカー全員がステージに上がり、イベントは閉幕しました。
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After Party


主催者、スピーカー、参加者が集い、飲食しながら交流を楽しみました。
様々な方と交流したのですが、とにかく面白い人ばかり。
TEDという共通の話題があることで、打ち解けるのにも時間はかかりません。あっという間の2時間でした。

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ガー・レイノルズ氏にちゃっかりサインをもらって、写真も撮っていただきました。
色々な方から話しかけられていたのですが、嫌な顔ひとつせず、1人1人と丁寧に会話を楽しみ、写真撮影やサインにも応じられていました。
さすが、プレゼンだけでなく人格も素晴らしい方です。


TEDxは今後も全国展開していくそうで、これからも楽しみです。
ご興味がある方はぜひ一度参加してみてください。
Free 3D Business Men Marching Concept
Free 3D Business Men Marching Concept / lumaxart


企業で働く人たちは、望むと望まざるとのかかわらず、下記のような状況に身を置いているかもしれません。

①階層的な権力関係に基づいて働くことを求められ、
②組織価値に準拠したものの見方をすることを求められ、
③物事の意味は上位下達で定義され、
④コミュニケーションにおいては、もれなくだぶりもない、いわゆる論理的思考を順守するように求められ、
⑤なるべく迅速に、
⑥ノルマに従って成果を出すことを求められる


このような状況が続くとすれば、「ものの見方」が固定化していきがちです。

これは企業にとってもリスクですが、個人にとっても大きなリスクとなります。
今属している組織が未来永劫にわたって安泰であるなら、それに順応することは、その人にとっての「成功」を意味するかもしれませんが、いまや「ゆるぎのない安住の場所」など存在しません。

ある組織に過剰に順応し、そこでしか働けなくなってしまった個人は大きなリスクを負うのです。


では、企業で働く私達はどうすればいいか?

「日常的に置かれている状況と正反対の場」に参加するというのがひとつの方法です。

つまり、下記の6つを満たすような場です。

①心理的安全が確保されてる場所
②多様な参加者による多様なものの見方が提供される場
③答えを押しつけられず、物事の意味や形を自らつくり出すことが求められる場
④「ゴールとアジェンダのある会議」といった定型化されたコミュニケーションスタイルから自由になれる場
⑤時間的余裕が確保され、そのあいだに熟慮することが求められる場
⑥それゆえ、必ずしも予想できることだけが起こるわけではない場


そして、その場での「対話」によって過去に学んだことや身につけた「仕事の型」を問い直し、獲得してしまった固定概念を「捨てる」ことが要求されます。

Learning bar(ラーニングバー)」はそういったコンセプトを持って生まれました。


今回ご紹介する書籍「知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける"ラーニングバー"というしくみ」には上記のように書かれていました。

つまり、日常を過ごす組織を一時的に離れ、社外の学びの場で出会う多様で異質な人々と対話をすることが、凝り固まった「ものの見方」を解きほぐす契機になるということです。

従来のセミナーが、

①聞く
②聞く
③聞く
④帰る

であるのに対し、ラーニングバーは、

①聞く
②考える
③対話する
④気づく

という構成になっています。

この中で中核的な活動は「対話する」であり、「気づく」を支える源泉となります。
ラーニングバーでは講演のあとに十分な対話の時間が設けられており、ただ聞いて帰るだけのセミナーとは全く異なります。

その他にも、ラーニングバーでは学ぶ場をデザインするためのしかけがいたるところに散りばめられています。
ラーニングバーの紹介動画を見れば、だいたいの雰囲気はつかめると思います。



ここまで場のデザインを体系化しているイベントがあったのかと、私は衝撃を受けました。
確かにここは日常とかけ離れた異質な体験ができる場なのかもしれません。



私はこれまで何度か、ワークショップという形式を取って学びの場を提供してきました。
セミナーではなく参加型のワークショップにこだわったのは、やはり参加者の「能動的な行動」こそがより学びを加速させることができると感じていたからです。

そしてそれは「ラーニングバー」を読んで確信へと変わりました。
ぜひとも一度ラーニングバーへ参加してみたいところではありますが、あいにく今は活動を休止しているとのこと。

そこで、勉強会のメンバーと相談して自ら場を作ることとなりました。
今まで開催してきたワークショップの経験とラーニングバーというオープンソースを用いて、大阪で新しいイベントを開催します。


その名は「Learning Lounge(ラーニングラウンジ)」。

ミーティングをしていた時、近くに「ラウンジ○○」というキャバクラがあった、
バーよりも少しカジュアルでくつろげる感じ、大阪ならではのガヤガヤした雰囲気を演出したかった、
という理由で、「ラーニングラウンジ」という名前となりました。

記念すべき第1回目のテーマは「残業は善か悪か」です。
ハーバード大学の教授あたりが投げかけてきそうなテーマですね。

ラーニングバーによると、テーマを選ぶ際のポイントは「みんなの問題であるか」との事です。
そういった面で見ると、残業ほど働く社会人みんなの問題となっているものはないかもしれません。

そしてそれぞれの境遇に応じて、価値観も様々なはずなので、「自分の日常」は「他人の驚き」、「他人の日常」は「自分の驚き」という状況を生み出しやすいやすいのではないでしょうか。
年齢や業種を問わず対話ができるので、参加者の多様性も確保できそうです。

ラーニングラウンジが、参加者の方々の価値観に裂け目を入れ、イノベーションを起こす種を蒔く場となれば幸いです。


大人のための学びの場 ラーニングラウンジ in 大阪 お申し込み
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Nicole's Many Emotions


最近の若者は車を買おうとしないし、そもそも物欲があまりない。
さらには長引く不景気のせいで、物が消費されにくくなっている。

そう聞くと「確かにそうだよね~」と多くの人が思うのではないでしょうか。
しかし今回紹介する書籍では、そういった考えを真っ向から否定しています。

不景気だろうが、立地が悪かろうか、値段が高かろうが、物は売れる!

それを実現するための「感性のマーケティング」についてご紹介したいと思います。


感性のマーケティングとは

人の「感性」というものをビジネスとして真正面から扱って、マーケティングに活かし、
ビジネスとしての現実的な成果を上げていくマーケティング理論、実践手法。


商品が「売れる」ためにはお客さんが「買う」という行動が必要

お客さんが買ってもいないのに売上が立つということはないので、お客さんが「買う」ということが「売れる」ということの背景にある。
買うというのは人間の行動なのだから、考えるべきことは「どう売ろうか」ではなく、「買うという行動をお客さんにしてもらうためには、何をしなければいけないか」という事である。


人の行動の背景にあるのが「感性」である

ふと目にした服のデザインを見て「お、いいなあ」と思って買いたい気になったりするのは、人の感性というもののなせる業で、その感性から行動が生まれてくる。
行動を生み出す感性というものはどういうもので、それをどのように扱っていけばよりビジネスがよくなるのか、ということを考える事が重要である。


簡単ですがこれが「感性のマーケティング」を実施すべき理由です。
では実際にどのように活用すればいいか、実際にあった事例を紹介します。


・前年比30倍を売り上げた酒屋
どこにでもある、さほど大きな店でもない普通のとある酒屋がある。
その店でいつも年末年始に販売しているある日本酒があった。大体毎年20本程度の売れ行きである。
この酒屋が感性のマーケティングを一年間実践したところ、前年比30倍の600本を売り上げた。

このお店では、毎月顧客との人間関係を築いていくための手作り新聞を送ったり、蔵元を招いてお客さんたちと飲み会を催したりしていた。
つまりお酒という「商品」に焦点を合わせてビジネスを展開していくのではなく、そのお酒を飲む「人間」の方に焦点を当ててビジネスをやっているのだ。
売上が増えただけではなく、お客さまからたくさんのお礼と感動の手紙がこの店に寄せられた。


・破損した貯金箱が売れる雑貨屋
ある雑貨屋に置いてあった陶器製の猫の貯金箱の一つが破損して島sった。耳が欠けてしまったのだ。
本来はこの商品は傷モノで、捨てて処分するところだが、この店の社長の考えは違った。
この貯金箱を店頭に出し、こう書いたPOPを貼った。

「私はネコです。三月三日のひな祭りの日に交通事故に遭いました。右の耳を少し怪我しましたが、お陰さまで元気になりました。こんな私ですが、可愛がってくれる飼い主さんを探しています。」

するとある五十代のお客さんが来店しこう言った「このケガした猫の貯金箱をください」。


このような事例を紹介してもまだ頭の中に?がある方も多いでしょう。
しかし、感性のマーケティングの一端を感じ取っていただけたのではないでしょうか。

本書の中ではさらに様々な事例が紹介されています。
なぜ値段が高いのにリッツカールトンに泊まってしまうのか、定価で売っているヴィレッジバンガードで商品を買ってしまう理由、再春館製薬のリピート顧客になる仕組み等、皆さんの身近な話題も豊富です。

しかし、これは「テクニック」の話が本質ではありません。
確かに効果的なPOPやDMの書き方、売れるキャッチコピーのテクニックはあるかと思います、しかしそれはあくまでも手段です。
大切なのは感性のマーケティングが円滑に機能するための一連の「仕組み作り」です。

それが気になる方はぜひ本書をご参照下さい。
皆さんの頭の中にあるマーケティングの常識を覆してくれると思います。


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