• このエントリーをはてなブックマークに追加

building-house-high-rise-hdr
いよいよシルバーウイークが始まりました、みなさんはどう過ごされますか?
たまった疲れを癒やすために温泉に出かける、家族と家でのんびり過ごす、海外旅行に一人旅に行くなど、思い思いの連休を過ごされるかと思います。

しかし、連休だからといって皆が皆休んでいる訳ではありません。休日関係なく必死で目の前の課題に立ち向かい、社会を変えようともがき闘い続けている方たちもいます。

もちろんそれが正解というものでもありませんし、全員がそうするべきとは思いません。連休をフルに遊びに費やすのもその人の自由です。

しかし、今大きな課題を抱えていて何とか解決したい、現状を変えるために何かにチャレンジしたいという人にとっては、まとまった時間が取れる連休は行動を起こすチャンスでもあります。

今回はそんな人達に熱を与え、心を揺さぶり、「今、動かなければ」と思わせるような10の企業の苦闘と挑戦のストーリーをご紹介したいと思います。



孫正義の焦燥【ソフトバンクグループ】


ソフトバンクグループは今や700社以上の子会社、100社以上の関連会社、6万人以上の従業員、8兆円を超える売上高を誇る企業へと成長した。創業者の孫正義氏は一代でこの巨大企業を築いた日本を代表する経営者である。Yahoo!JAPANの設立、携帯電話事業への参入、そして昨今ではロボット事業で注目を集め、その勢いはとどまることを知らない。

しかしそれだけの事を成しながら孫氏はこう言う「俺はまだ100分の1も成し遂げていない」と。一体どれほど高い目標をかかげ、どれだけの事を成そうとしているのか。58歳を超えてなお、衰えるどころか勢いを増す稀代の経営者の実像に迫る。


■目次
第1章「数十年間、無駄な時を過ごしてきた」 ―ロボット「ペッパー」誕生の舞台裏
第2章「長く苦しい戦いになる」 ―アメリカの夢と挫折
第3章「収穫期に入った」 ―盤石の国内事業に忍び寄る大企業病
第4章「本業ではなく趣味」 ―情と理に揺れるエネルギー事業
第5章「天才を使えるのは俺しかいない」 ―急成長を支えるストリートファイターたち
第6章「日本の三大偉人は誰?」 ―「孫史観」による1000年のタイムマシン経営
第7章「後継者はおぼろげに見えてきた」 ―ニケシュは孫正義2.0になれるのか
巻末インタビュー ソフトバンク社外取締役 柳井 正 ファーストリテイリング 会長兼社長 「膨張より成長を目指せ」




USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?【USJ】


日本を代表するテーマパークとして全国、そして海外からも多くの人が押し寄せるUSJ。しかし2001年の開業年に年間1100万人を集客しながら、その後700万人台まで落ち込み、倒産の危機までささやかれた過去がある。

CEOのグレン・ガンペル氏は危機的状況を脱するため、マーケティング部門を強化しようと当時P&Gに在籍していた森岡毅氏をヘッドハンティングする。そこから3年でユニバーサルワンダーランド、後ろ向きジェットコースター、そしてあのハリーポッターエリアのオープンと次々に施策を成功させ業績はV字回復する。お金もない、人もない、絶体絶命の状態からいかに脱出したか、知られざる怒涛の3年間の舞台裏を公開。

■目次
プロローグ 私は奇跡という言葉が好きではありません
第1章 窮地に立たされたユニバーサル・スタジオ・ジャパン
第2章 金がない、さあどうする? アイデアを捻り出せ!
第3章 万策尽きたか! いやまだ情熱という武器がある
第4章 ターゲットを疑え! 取りこぼしていた大きな客層
第5章 アイデアは必ずどこかに埋まっている
第6章 アイデアの神様を呼ぶ方法
第7章 新たなチャレンジを恐れるな! ハリー・ポッターとUSJの未来
エピローグ ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはなぜ攻め続けるのか?




運は創るもの【ニトリ】


ニトリを年間売上高3,000億円、店舗数300、28期連続増収増益、日本一の家具チェーンに育て上げた、似鳥昭雄氏の波瀾万丈の一代記。極貧の幼少期、イジメ、ヤミ米販売、家出、そして起業。その後も営業部長による商品横流し、癒着や横領、拓銀・山一の破綻など、およそ普通の人には想像もできないような壮絶な困難を似鳥氏は乗り越えてきた。

似鳥氏曰く、ニトリをここまで成長させた要因の80%は運だという。
「運は、それまでの人間付き合い、失敗や挫折、リスクが大きい事業への挑戦など、深くて、長く、厳しい経験から醸成される」
その言葉の真意は本書を読んで汲み取っていただきたい。

■目次
第1章 勉強嫌いの落ちこぼれ
第2章 歌手になろうとした青年時代
第3章 何をやってもうまくいかない
第4章 日本に「豊かな生活」を実現したい
第5章 師匠の教えを指針に
第6章 試練は終わらない
第7章 ロマンとビジョン、愛嬌と度胸




逆境経営【旭酒造】


旭酒造のことは知らなくても「獺祭」のことを知っている方は多いだろう。日本を代表する大人気日本酒銘柄となり、世界20カ国に展開するグローバルブランドになった獺祭。一体誰が、山口県の山奥にある小さな酒蔵の酒がここまで人気になると予想しただろうか。

親から勘当されたものの、父の逝去により三代目社長となった桜井博志氏。日本酒市場が急速に縮小する中、会社の売上も急減。見切りをつけた杜氏が逃げ出し、絶対絶命のピンチに。追い込まれた桜井氏は「瀕死の状態ならば、失うことを恐れる必要などない」と奮起し、小さい蔵だからこそできるチャレンジに取り組んでいく。「獺祭」がいかに生まれ、どう普及してきたのか。逆境を乗り越えてきた歴史を垣間見る。

■目次
第1章「負け組」の悲哀を忘れない
第2章 大失敗から学ぶ
第3章 捨てる勇気を持つ
第4章 「できること」と「やるべきこと」をはき違えない
第5章 常識や慣習にとらわれない
第6章 伝統が持つ奥深さを侮らない
第7章 発信しなければ伝わらない
第8章 打席に立ったからには、思い切りバットを振る




H.I.S.澤田秀雄の「稼ぐ観光」経営学【ハウステンボス】


創業以来一八年間、巨額の赤字だった「ハウステンボス」をわずか一年で黒字化させたのは澤田秀雄氏であった。H.I.Sを年商5,000億円の企業にまで育て上げ、スカイマークの設立、モンゴル最大の民間銀行の会長を務めるなど、常に注目を集める経営者の一人だ。

商圏が東京の20分の1、交通アクセスが悪く、広大な敷地の維持費が巨大という悪条件のもと、歴代の経営者の誰も成し得なかった黒字化。そこで澤田氏が放ったナンバーワン戦略、テーマパークから観光ビジネス都市への脱皮、そして禁断の「脱オランダ」。その豪快かつ革新的な経営手腕、そして企業再生と地方創生のヒントを読み解く。

■目次
序章 運をつかんだ男
第一章 カテゴリークリエーターの轍
第二章 澤田の一三五五日
第三章 偉大なるモチベーターと「外の血」
第四章 農の人 都市の人
第五章 辺境から生まれた起業家
第六章 「再建」の第二幕――新千年都市へ




サムライカード、世界へ【JCB】


日本の大手カード会社のなかで、独自の海外展開戦略を貫いたのはJCBだけだ。中国銀聯が国際市場に進出するまで、JCBは長らく米国系以外で唯一の国際ブランドであった。そこまでの道筋の裏には壮絶なストーリーが隠されていた。

1980年代、無謀と言われた国際展開を目指す男たちは、JCBの名前どころかクレジットカードの仕組みさえ知らない国へ乗り込み、道を切り開いていった。今ほど世界がつながっていない時代、周囲の冷たい視線にさらされながら死にものぐるいで戦ってきた記録がここにある。

■目次
第1章 独自海外展開の決断
第2章 吹き荒れたFC旋風
第3章 危機がつぎつぎにやってきた
第4章 米国での苦闘と米国人総支配人
第5章 大成功した現地発行
第6章 VISAがマスターを逆転
第7章 ICカードの未来
第8章 未開拓の巨大市場・中国
最終章 二十年の歩み




爆速経営【Yahoo!Japan】


誰もが知るインターネット界の巨人ヤフー。広告、オークション事業を柱とし、高収益を上げ今も成長し続けている。はたから見るとまぎれもない優良企業だが、内部は大企業病に冒されていた。

何をするにも時間がかかる、保守的な空気が漂う、優秀な社員は辞めていく、、、そんな状況を打破するため孫正義氏がヤフー社長に任命したのが宮坂学氏だ。宮坂氏は大胆な権限委譲をおこない「爆速」をキーワードに組織改革に取り組む。本書は記者が2012年4月から約1年半にわたって取材を続けてきた、新生ヤフーの改革を追った貴重な記録である。

■目次
1章 革命前夜 ヤフーが一番つまらない!
2章 電撃指名 53番目の社員に託された命運
3章 改革始動 まず、登る山を決める
4章 前例破壊 異業種タッグが既成概念を壊す
5章 爆速誕生 “言霊”が組織を動かす
6章 再活性化 見られるからこそ社員は輝く
7章 試行錯誤 「! 」を生み続ける組織へ




覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる【良品計画】


2001年の秋、1,000億円にものぼる無印良品の商品が焼却場で灰になっていく様子を見る一人の男がいた。当時無印良品は創業以来初の減益となり、株価は暴落。そんなタイミングで社長に就任したのが松井忠三氏である。

そこからわずか二年で業績は奇跡的なV字回復をとげる。なぜこんなことが可能だったのか?松井氏は自分の能力高かったから、運が良かったからではなく「覚悟を決めたから」だと語る。やると決めたことを、徹底的にやり抜いたのだ。本書ではそんな松井氏の仕事哲学を通じ、大きな事を成すためのヒントをつかむことができる。

■目次
第一章 「覚悟」を決めて、仕事の本質をつかめ
第二章 「勝てるチーム」に変えるリーダーシップのとり方
第三章 「実行する」組織をつくる方法
第四章 無印良品「V字回復の三年間」に何をしていたか?
第五章 未来を変える「松井式」目標達成法




黒霧島物語【黒霧島】


1998年発売の芋焼酎「黒霧島」を武器に、焼酎業界において全国トップの酒蔵になった霧島酒造。しかしそれまでは県外では誰も知らないマイナー酒造会社だった。いいちこに代表される麦焼酎や日本で初めて蕎麦を原料にして開発された雲海が人気を集める一方、「芋焼酎は臭い」というネガティブな意見もあり、みるみる業績を落としていく。

そんな中起死回生の一手として開発されたのが「黒霧島」だ。芋焼酎メーカーとしては自己否定にもつながる「芋臭くない」焼酎が誕生した。芋焼酎は売れないという役員の大反対に会いながらの強行販売、経営資源の全てを黒霧島へ投入しての福岡決戦、早朝からの無料サンプル配布、元旦の無料振る舞い酒、などあらゆる手をつくして販路を地道に開拓していき、やがて首位を奪還することに成功する。「地方創生の理想形」と言われる黒霧島の改革の歴史に迫る。

■目次
序 章 デフレ時、驚異の売上高7倍達成
第1章 都城、そして江夏家の歴史
第2章 2代目の徹底的なこだわり
第3章 のしかかる「六重苦」
第4章 「黒霧島」の誕生
第5章 決戦、福岡
第6章 芋不足という大試練
第7章 大型投資の決断
第8章 東京進出と、悲願の焼酎業界トップの座
第9章 若者たちが担う「黒霧島」
第10章 1000億円企業への道筋
第11章 「黒霧島」とともに走る都城市




景気を仕掛けた男【丸井】


富山に生まれた青井忠治は、幼くして左目の失明、両親との死別と不遇な幼少期を過ごす。上京後「丸井」を創業するが、戦時下の商業活動規制により閉鎖に追い込まれることに。戦後に事業を再開するが、中国人に不法に店を占拠されるなど、苦難の道は続く。

これでもかと押し寄せる大きな困難の連続を物ともせず、身を粉にして猛烈に働き、戦後の人々に物資と希望を届け、丸井を大企業に育て上げた。この物語を読めば、売上が上がらない理由を不況の理由にしてしまう自分を惨めに感じてしまう。ありえないほど困難な状況下でも希望を見出し、道を開拓していく姿勢は驚嘆せざるを得ない。

■目次
第一章 命がけの「決闘」
第二章 家族主義の原風景
第三章 終戦直後の快進撃
第四章 家族主義の崩壊と世代交代



これらの物語は普通の会社員にとってはどこか現実離れしていて、自分には関係ないと思われる方も多いでしょう。しかし、このような方達に少しでも影響を受け、一歩踏み出すことができれば、新たな道が開けるかもしれません。

何か行動を起こしたいと思われている方は、連休中に一冊手に取ってみてはいかがでしょうか。

無料メルマガ登録 - ブログ更新情報・おすすめ書籍をご案内

Related Article

  1. コメントはありません。

  1. トラックバックはありません。

Author


about Mharu
follow us in feedly

どんな本を読めばいいか分からないというあなたへ