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今回紹介する書籍は黒岩禅さんの『最高のチームをつくるシンプルな仕掛け』です。

概要


部下を追い詰め、つるし上げ、罵倒する「北風のマネジメント」で成果を出し、社で表彰されたが、それは自分以外誰も喜ばない悲しく辛いタイトルだった。
このとき味わった「上司として最悪の挫折」を糧に、もがき苦しんで「太陽のマネジメント」にたどり着いた。
スタッフ全員が、やる気を持ち、楽しく働き、成果を上げる「最高のチーム」はどうしたら生み出せるのか。
現場で実践し、圧倒的な結果を残してきたチームマネジメントの方法を示す。


目次


序章 「最高のチーム」はいかにして生まれたか
第1章 関心を持つ
第2章 話を聞く、伝える
第3章 価値観を合わせる
第4章 仕事を教える
第5章 失敗を活かす
第6章 結果で評価する
第7章 上司力を高める
第8章 夢を語る


ポイント


上司から言われた通りにやって成果が出ても、部下は嬉しくない。
「北風と太陽」の童話の北風のように、チームメンバーを力ずくでコントロールするのではなく、
太陽のように照らすことで自ら行動するような仕掛けをつくろう。

シンプルな仕掛け


・「ほかになんかある?」はモヤモヤを引き出す魔法の言葉
ホウレンソウがほしければ、上司からアクションを起こす。
相談できなかった部下にも理由があるはず、報告は部下からするものという固定観念を捨てよう。
「ほかになんかある?」と一声かけることで、驚くほど多くの情報が入ってくる。

・「キミはどうしたいの?」で手柄を立てさせヒーローにする
「○○はどうしたらよいでしょうか?」という部下からの相談について、経験のある、できる上司ほど「それは○○した方がいいよ」と即答しがち。
判断を上司に任せてばかりだと部下は育たないので、そういった場合は「キミはどうしたいの?」と聞き返す。
部下の意見を聞き、部下の一人ひとりに手柄を上げさせ、ヒーローさせる。

・褒める代わりに「感謝」、叱る代わりに「確認」
褒めるも叱るも、何を言われたかではなく誰に言われたかが重要。尊敬されていない上司に何を言われても効果はない。
誰もができる効果的な指導方法は「感謝」をすること。
そして失敗については叱る事を意識するのではなく、「事実と対策の確認」を一緒にすることが「失敗を活かす」ことにつながる。

・失敗を責めるのではなく、チャレンジしたことを認め、賞賛する
「成功」の反対は「失敗」ではなく「何もしないこと」。
失敗を責めるのではなく、チャレンジを賞賛する。それが成功への一歩なのだから。
ただし、同じ失敗の繰り返しは怠慢以外の何ものでもない。「失敗ノート」を作り、再発防止に役立てる。


感想


紹介されている「仕掛け」はどれもシンプルで、すぐに効果の出そうなものばかり。
実践によって裏付けされている内容なので説得力もあります。

本書は上司の立場で書れていますが、部下の立場の人も参考にできると思います。
紹介されている様々な仕掛けは、上司と部下だけでなくチーム同士や家庭でのコミュニケーションにも役立てることができるでしょう。

私は今は部下の立場ですが、部下としてどう動いたら良いかを学び、上司になった際にはもう一度読み直したいと思います。


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