「なぜ勉強するのか?」という問いについて20代最後の年になって改めて考えてみる
11/07/02

子どもの頃「なんで勉強なんかしなくちゃいけないんだ!!」と思ったことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
この疑問を親や先生にぶつけるとたいてい「良い大学に入るため」「お金持ちになるため」「将来役立つから」などといった答えが返ってきたりします。しかし、このような答えに「何かしっくりこないなぁ」と感じている人は少なくないでしょう。
そんな問いに対してひとつの答えを示したのが、「リング」シリーズで知られる鈴木光司氏の著書「なぜ勉強するのか?」です。
「理解力(読解力)」「想像力」「表現力」の能力を養って、世界を覆う膨大な量の情報を取捨選択し、世界に共通なものさし(論理)で判断し、価値あるディスカッションによってそれぞれの立場を戦わせ、よりよい解答を発見する可能性をほんのわずか高めることに、勉強の目的はあります。
一人ひとりが勉強を通して「理解力」「想像力」「表現力」を身につけることで「世の中の仕組み」に対する理解が深まり、大量に発信される情報の中から最適な答えを導きだせるようになる。ひいては、それがより良い社会を作ることにつながるという事です。
最近の不祥事や事件を見ていると、なるほど情報リテラシーの低さが原因のものも少なくありません。この本が出版されたのは2006年ですが、今ではさらにその重要性が増してきているように思います。
もし子どもに「なぜ勉強しなければならないの?」と訊かれたら、親は「社会をよりよくするためだ」と自信をもって答えなければなりません。
これには私も同意なのですが、子どもが容易に意味を理解できるようにするには、少し工夫が必要かもしれません。
本人にとって具体的なメリットは何なのかを提示する必要があるのではと思い、いろいろ調べてみました。
子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」→ 勉強することの具体的で直接的で切実なメリットを説明
(1)もっと楽しく遊べる
(2)もっと楽しく仕事ができる
(3)もっとすばらしい友達をたくさん作れる
(4)騙されてひどい目に合いにくくなる
こちらの記事は勉強する理由として、自分のメリットにフォーカスした内容を挙げています。
英語を勉強すれば海外旅行もより楽しめるし、友達の幅も広がります。勉強した事を仕事に活かすことができれば、楽しくなるでしょう。そして先人達の知恵を学べば、致命的なミスも回避しやすくなります。
なるほどこれはメリットがわかりやすい!
ちなみに、過去の私は「勉強しなくちゃ生きていけないから」というどちらかと言えば嫌々やっているようなネガティブなイメージを持っていましたし、勉強自体好きではありませんでした。
社会人になって4年ほど経過し、読書に目覚めてから勉強の楽しさにようやく気づいたのです。
今ではなんで勉強しているかというと「楽しいから」です。もちろん仕事に役立てるためでもあり、社会の役に立ちたいとも思ってはいますが、まずは自分で楽しもうというステージにいます。
もうすぐ30を迎える身としてはそんな甘い事は言ってられないかもしれませんが。
自分の子供が生まれて勉強の意味について答えるとするなら、上記の本、ブログをふまえ、まずは勉強は楽しいものなんだということを伝え、それが社会に対しても良い影響を与えるんだよと伝えようと思います。
「勉強なんかしなくたって生きていける」という意見もありますし、私もそう思います。
しかし勉強できる環境にいながら勉強を放棄し、世の中の不平不満を漏らすのは共感できません。
自分の子どもにはそうなって欲しくない、そして自分自身のためにもこのタイミングで勉強の意味について考えてみました。
勉強についての考察は下記の無料電子書籍にも詳しく書いています。よければご一読ください。
和室から始めるゆる勉のすすめ
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