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[概要]
残業をなくしながらも19年連続増益増収を果たした、元トリンプ社長の常識破りの働き方の紹介。

[引用]
・残業が「問題解決」を遅らせる
 まず、残業は、会社や社員の抱えるいろいろな問題を隠蔽していまいます。
 たとえば、業務時間内に仕事が終わらなかったら、それは仕事の絶対量が多すぎるのか、作業の仕方に無駄があるのか、それとも社員のモチベーションが下がっているのか、とにかく原因が必ずどこかにあるはずです。そして、その原因をつきとめて解決することで、生産性を飛躍的に上げることができるのです。
 ところが、「時間内に終わらなければ残業すればいい」という考え方で対処していると、なぜ仕事が終わらないのかという理由がわからず、したがって抜本的な解決も図れないので、常に同じ問題が繰り返し発生し続けることになります。
 つまり、問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまうのです。

・「デッドライン」がスピードと密度を上げる
 仕事には必ずデッドラインをつけ、さらにそれを会議の席上で発表して、守らざるをえない状況を社内に作り、そのうえで残業を禁止するのです。~略~
 本来のポテンシャルから見れば、今の五倍のスピードで仕事が処理できても不思議ではないと私は思っています。だから、デットラインでどんどん追い込んで、仕事のスピードを速くし、仕事密度を濃くしていけば、やがて残業などしなくても、今以上の仕事量をこなせるようになるはずなのです。

・「豹変」「朝令暮改」はあたりまえ
 会社のためにはこうするのが正しいといったん決断したなら、どんなに社員から反対されても、リーダーはそれをやり続けなければなりません。
 しかし、正しいと信じていることを実行しているうちに、別のやり方が見つかって、しかも、後者のほうが前者よりも会社のためになるのが明らかであれば、これはもう躊躇してはいけません。その時点で即、新たなやり方を選択すべきなのです。

感想

 最近は週1回程度のノー残業デーを設ける企業が増えてきたように感じます。ただ、それらの会社は、残業に対する抜本的な対策をしているのでしょうか?でなければ、結局他の曜日の残業が増えるだけ、何も意味がありません。
 吉越氏は本気で抜本的な残業対策に取り組み、社員の「残業は会社のためになっているからいい事だ」という意識を変え、生産効率を大幅に向上させる事に成功しました。私も「デッドライン」を意識して生産効率の向上を目指したいと思います。
 吉越氏は定年後の人生を「生活のための労働から解放されて、すべてを自由に使える。まさに人生の本番だ」と表現していますが、この考えは人によるのではないかと思います。タイガーウッズやイチローは、現役時代が一番楽しいと思っているに違いありません。要するに仕事を楽しんでいるかそうでないかの違い、もしくは仕事をお金を儲ける手段として考えているか、自分の人生を豊かにするためツールだと考えているかの違いだと思います。
 私の場合、仕事をお金儲けの手段としても考えていますが、それ以上に自分のやりたい事を実現するためのツールだという考えが強いです。だから現役中も私にとっては本番の人生なのです。仕事は遊びでは得られない充実感や達成感を味わえます(逆もまた然り)。どこからどこまでが本番の人生と決めるのではなく、常に本番だという意識でいこうと私は思っています。

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