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今回のフォトリーディング&マインドマップ化対象書籍は石塚しのぶさんの『ザッポスの奇跡』です。
著者よりご提供いただきました、ありがとうございます。

概要


「競合との比較を許さない、オンリーワンの会社」
「お客様に熱烈に愛される会社」
「社員全員が、ハッピーに、生き生きと働ける会社」
そんな会社をつくりたいと願う、すべての人たちのために、
ザッポスという企業の実態・戦略を紹介。


目次


第1章 競争の本質が変わる―流通におけるサービス革新
第2章 サービスを超える企業、ザッポス
第3章 感動サービスを培養する、企業文化の土台
第4章 経営戦略としてのサービス文化
第5章 企業は働く人がすべて
第6章 「個」を活かすサービス―ザッポスから学んだこと
第7章 変革の火種になる―ザッポスから学んだ、リーダーの心得


ポイント


・「企業文化」すべては、そこから始まる
たいていの企業にとって、企業文化は補足的なもの。
しかしザッポスは企業文化を前景に据えている。
企業理念が指し示す方向に向かって、社員全員が共に進んでいくことを助ける価値基準「コアバリュー」を明確にして、
カルチャーを具現化し、毎日の行動に反映することを可能にさせている。
コアバリューは、ユニフォームのように勤務時間内だけ使われ、家に帰ると脱ぎ捨てられ忘れ去られてしまうというものではない。
社員の生活の一部となって、日々の意思決定を助けるものである。

・社員みんなが貢献できる文化
顧客も、社員も、上司も、同僚も、取引先も、みんながWOW(驚嘆)の対象。
エグゼクティブでも、忙しい事を理由にドアを人の鼻先で閉めたりしない。
サービスは業務ではない、社員の生きる姿勢であり、心のあり方であり、会社のDNAなのだ。

・ハピネスの達人である
成功は幸せを手に入れるためのカギではない。むしろ、幸せこそが、成功を手にいれるためのカギだ。


感想


「ザッポスはたまたま販売業を営んでいるにすぎない、サーピス・カンパニーだ」と言われていたそうです。
幸せを届けるのが目的なので、形態は重要でないという事ですね。
そしてその理念に沿ったサービスは素晴らしく、冗談半分で深夜にピザを食べたいという電話をしたら丁寧に対応してくれた等、驚きのエピソードは尽きないようです。

そしてそんな素晴らしい会社を作る基盤となっているのが「コアバリュー」。
企業文化の土台となっているもので、理念を「見える化」したものです。
ザッポスでは何よりもこの「コアバリュー」を大事にしており、大きく成長したカギでもあります。

今の時代、どういった会社が生き残っていけるのかという勉強にもなりますし、
どのような取り組みをすれば顧客が満足するのかというヒントも満載の本書は、経営者、従業員問わずおすすめできます。

ザッポスの仕組みを取り入れれば、あなたの会社にも奇跡が起こるかもしれません。


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  1. 書評ありがとうございます。著者の石塚です。 
    ザッポスのサービス・カンパニーとしての組織の考え方と実践は、企業のサイズに関わらず、日本の企業にもお手本になるものだと思います。国を問わず、社会や生活者の考え方が大きく変わってきている中、企業も、顧客や社員に対する考え方を変えていかねば市場についていけない時代になってきました。これはつまり、生き残りの問題です。池田さんのご感想にもあるように、重要なことは、ザッポスは社員がフォローできる「コアー・バリュー」を明確にしていることです。企業のVisionやMissionは、通常、企業の大きな方向性を示すものであり、日々の業務の十分なガイドにはならない場合が多いものです。一方、コアー・バリューというものは、社員の日々の業務の中で何かを判断をするときに役立つ指標となります。
    また何かコメントなどありましたらお聞かせください。

    • Mharu
    • 2009年 12月 09日

    石塚様、コメントありがとうございます。
    事例も豊富で説得力があり、とても参考になりました。
    今までないがしろにされがちだった企業文化、そして理念を明確化したコア・バリューの重要性がよく分かりました。
    業種や国を問わず参考になる内容だと思いますので、色々な人に紹介したいと思います。
    素晴らしい本の提供ありがとうございました。

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