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今回は「VSリーディング」と題して、一つのテーマに対して相反する意見を持つ2冊を読み比べ、そこから学んだ事を述べたいと思います。

第一回目のお題は「残業」です。
対決するのは吉越浩一郎氏の『残業ゼロの仕事力』と長野慶太氏の『プロの残業術』です。

著者


・吉越浩一郎
1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、72年に上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。
1992年よりトリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長に就任。
2006年に社長を退任、吉越事務所を設立。国内各地で幅広く講演活動、執筆を行う。

・長野慶太
1965年生まれ。米国ネバダ州在住。対米進出コンサルタント。
慶応義塾大学経済学部卒。米国ウォーデン大学院修士卒。
株式会社三井銀行にて約10年の勤務の後、ラスベガスの法律事務所 Woods,Erickson,Whitaker & Mauriceに勤務。
その後ビジネスコンサルティング会社 Nevada Japan Conference.Inc を起業し、現在に至る。


概要


・残業ゼロの仕事力
残業ゼロで人生が決まる。
限られた社員が短い時間で効率的に働くための、吉越流常識破りの働き方の紹介。

・プロの残業術
あなたの人生の9割は、残業時間の使い方で決まる。
明日の自分を作り上げる戦略性の高い残業方法の紹介。


ポイント


・残業ゼロの仕事力
1.仕事は決められた就業時間内で行うというのは世界の常識
残業で社員を疲弊させて売上を伸ばしたところで、なんの意味もない。
ビジネスは共通のルールの下で競われる「一種のゲーム」だ。
そして「決められた時間内で戦う」というのは大事なルールの一つである。

2.残業が問題解決を遅らせる
残業は会社や社員の問題を隠蔽してしまう。
業務時間内に仕事が終わらなかったら、どこかに原因が必ずあるはず。
残業はその原因をつきとめる機会をなくしてしまう。

3.仕事は「お金のため」にする
仕事に過大な意味を持たせず、生涯続くライフを支えるためのお金を稼ぐ手段とシンプルに考えるべき。
どうせやらなければいけないのならゲームとして楽しんだほうがいい。


・プロの残業術
1.残業はプロになるための「唯一の手段」
ライバルと戦うとき、必ずどちらかが優位にあり、どちらかが劣位にある。
劣位にあるとき、そのハンディを埋めて戦いたければ、残業するしかない。

2.定時を過ぎたら「自分のための仕事」をする
自分のために骨身を惜しまず残業をしよう。
夢を見つけ、夢に向かい、全力を出しきろう。

3.「考える時間」を惜しむから仕事が粗くなる
効率化とは多くの場合、プロセスの簡略化や省略、あるいは機械化したり人の手を借りたいといったことを意味する。
しかし、考える時間を縮めることはできないのだ。


マインドマップ


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考察


残業自体には善悪はないというのが私の意見です。
残業で成功した人にとっては善ですし、ノー残業で成功した人にとっては悪なのではないでしょうか。

吉越氏はノー残業で19期連続増益増収という素晴らしい業績を残されています。
この事を知って私は本当に衝撃を受けました。吉越氏のやり方には見習うべき点がたくさんあると思います。

一方長野氏は、たくさんの残業によってアメリカの職場で誰からも認められるようになりました。
その他、残業によって成功した方も数多くいるようです。この話からも見習うべき点は多いです。
そして、ノー残業の利点ばかりが社会に広まっている中、こういった内容の本は必要だと思います。

ただ、残業かノー残業どちらかが正解だと決めつけるのは危険だと思うのです。
残業すると絶対成果が上がるとも限らないし、逆もまた然りではないでしょうか。

両者の意見は違っている面が多いですが、共通しているのは「定時以降を自分のために使うこと」です。
吉越氏は残業をなくし、その時間を家族や趣味、定年後の準備などにあてようと言っています。
長野氏は「私的残業」と題し、自分のための仕事を行う時間としています。
いずれにしても定時をしっかりと意識し、それ以降の時間を有効活用しているのです。

つまり残業する・しないという問題よりも「成果を出す時間の使い方を考える]
事の方が重要ではないでしょうか。
両者の仕事術をそれぞれ試し、自分に合った方法を発見していくことが必要だと思います。


感想


個人的には、残業をたくさんする時期が少しはあってもいいかなと思います。(程度にもよりますが)
以前、徹夜したり土日なしで働いたりという時期がありましたが、それはそれで学ぶべきものがありました。
もうそんな事はするまいという思いで、色々勉強もしました。

私はまだまだ定時と残業を区別するという意識が弱く、ついだらだらしてしまう事もあります。
この2冊の本を読んで、お二人の時間に対する意識を見習わねばと感じました。
色々試行錯誤しながら、自分にとって成果が上がるやり方を見つけていきたいと思います。

具体的には吉越氏の「デッドライン仕事術」、長野氏の「玉は夜に転がせ」を実践します。

残業に対する貴重な意見を頂けた2冊の本に感謝致します。


編集後記


相反する意見の本を読むと、考えが偏らず、一つのテーマをより深く考えることができます。
皆さんもぜひ「VSリーディング」を始めてみてはいかがでしょうか?

これが2冊ではなくもっと多くなると「シントピカルリーティング」と呼ばれる読書法になるのですが、それはまたおいおい記事にしたいと思います。

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    • ユウ
    • 2012年 1月 05日

    「残業ゼロ」の方だけを読んで「できるわけな~」と感じていました、ブラック企業の社員です。【考察】は同意できました。「定時を意識し自分の為に使う」心掛けたいと思います。

    • Mharu
    • 2012年 1月 05日

    ユウさん、コメント有難うございます。
    仕事をしていく上での何らかのヒントになれば幸いです。

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