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概要


仕事に不満を抱き、閉塞感を感じている「私」が、天候の影響で空港で足止めをくらう。そこで偶然出会った不思議な老人に人生に役立つ英知をもらうストーリー。


ポイント


1.明日は今日と違う自分になる
老人が「私」にこう質問を投げかけます。

「きみの考える、成功のための戦略を話してくれ」

それに対する回答は

「目的地を知らなければ到達する事はできない。彼方の目標をしっかり見定めること。そうすれば、人生に望むものを人生から得る事ができる。」

老人はそれを、このように否定します。

「頭のいい人がする一番愚かな質問は、『あなたは五年後、どんな地位についていたいのですか』というものだ。
~中略~
僕はこの先、いまとは違う人間になっていこうと思っている。だけど、いまから五年後に<どんな人間に>なっていたいかなんてわからないし、<どんな地位>についていたいかなんてことは、なおのことわからないよ」
~中略~
「人生はそんなに扱いやすいものじゃない。僕は人生の中で何をすべきかなんて、問いかけなくなった。どうせ、人生なんて思いどおりにはならないからね」
~中略~
「たいての人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ」


「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」

「ぜひ」、と私は答える。

“明日は今日とは違う自分になる”だよ。


2.遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守る

「きみは、最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うかね?」

ビルゲイツもウォズニアックも大きな目標なんて持っていなかった。ただ遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守ろうと思っていただけだ。


感想


「人生において目標を決める事は最も重要な事だ」と思っていた私にとっては、かなりショッキングな内容でした。
目標を設定した事によって成功した人はたくさんいますが、本書にあるとおり、目標がなくても成功した人もたくさんいるようです。すなわち、「成功のために目標設定をする事は必須ではないが、有効に働く事も多い」という事、方法さえ間違わなければ、目標を持つ事は決して無駄ではないと私は思います。

目標を持とうが持つまいが、”明日は今日とは違う自分になる”という事は絶対必要だと思うので、これは心がけていきたいと思います。
新しい価値観を与えてくれた本書に感謝です。

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