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今回紹介する書籍は大石哲之さんの『3分でわかる問題解決の基本』です。
著者の会社の方よりご提供いただきました、ありがとうございます。


概要


問題解決力を身につければ、
・根本原因に最短で到達できる。
・最良の”打ち手”を見つけられる
・未経験の分野でも目標を達成できる。
ロジカルに考え、結果を出すための考え方を紹介する。


目次


Part1 問題を正しく捉える10のコツ
Part2 問題の本当の原因を見つける10のコツ
Part3 正しく問題を分析し、意思決定につなげる9のコツ
Part4 解決アイデアを広げ、実行につなげる9のコツ


ポイント


・問題とはあるべき姿とのギャップ
問題解決の最初のステップは、問題を正しく捉えることから始まる。
あるべき姿を明確する事によって、問題を正しく捉え、現状とのギャップを埋めていく事が重要である。

・問題と現象を区別する
現象を指摘して、それは問題であると捉える人が多いが、それらは分けて考える必要がある。
現象から起こる具体的な問題はいくつもあり、立場や利害によって、問題になったりならなかったりする。

・立場ではなく問題にフォーカスする
意見が別れた時など、立場を調整して解決する事が多いが、結局痛み分けのようになってしまう。立場と人を切り離して、立場を調整するのではなく、裏にある真の意図=利害を調整する。

・仮説がない調査・分析は結論を生み出さない
調査・分析とは、数字やデータを使って、仮説を検証するステップの事を指す。
そのため必ず仮説とセットではないといけない。


マインドマップ


送信者 Mharuマインドマップ


感想


「問題を正しく捉える10のコツ」など合計38のコツが、それぞれ3分程度で理解できるような構成になっています。
説明がとても丁寧で、例も挙げられているので、すんなり頭に入ると思います。

例えば、「問題とはあるべき姿とのギャップである」という説明部分では、
日本の未来がどんな姿であるべきかが見えていないので、
ある人はさらなる経済成長だ、他の人は福祉国家だというように意見がまとまらず、
解決すべきギャップが分からないので、迷走してしまっていると述べられています。

そして「問題と現象を区別する」という項目では、「過疎や温暖化」を例に挙げています。
これらは「現象」であって「問題」ではない、現象から起きる問題を考える必要があるという事です。
「朝まで生テレビ」がまとまらないのもここに問題があると指摘されています。

どれもこれも、「なるほどそうなのか」「わかるわかる」とうなずけるものばかり。
すぐに試せそうなテクニックもあったので、早速仕事で使ってみようと思います。

問題解決の基礎から学びたいと思っている方にオススメの1冊です。

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