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先日TEDxOsakaに参加してきました!
本当に刺激的なイベントで、感じたこと、気づいたことが多く、文章では書き表し難いのですが、思ったこと等をまとめたいと思います。


TEDとは




TEDとは、Technology,Entertainment,Designを表し、様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう講演会(TED Conference)または主催する団体を指します。
プレゼンテーションの最高峰ともいえる舞台であり、多くの著名人がスピーカーとして参加しており、世界中に多くの熱狂的なファンがいます。

今回参加したTEDxOsakaは、TEDの精神である「ideas worth spreading」 のもとに世界各地で発足しているコミュニティーの大阪版です。
会場はコスモスクエア国際交流センター、300名を収容するホールです。

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プレゼンテーションレポート


David Simpson氏の司会の下、いよいよTEDxOsakaが幕を開けました。
今回のTEDxOsakaでは9人のスピーカーが登場しましたが、その中から個人的に特に印象に残った3名をご紹介します。

TEDxOsaka 1st Speaker : Shinya Uchida
How to be a HERO on the web(07:10~)



トップバッターはiPadマジックで世界からの注目を浴びる事になった内田伸哉氏。

iPadマジックをまだご覧になった事がない方はぜひこちらをご覧ください。



お金も時間もない普通のサラリーマンが、どうやって世界のヒーローとなれるのか。
Googleに聞いても教えてくれない問いに、内田伸哉氏は自ら2つの方法を見つけ出しました。

キーワードは「WAVE」と「EMPATHY」。

まずは、ソーシャルメディア上で「WAVE=波」に乗ること。
海でやるサーフィンでは波は目で見ることができますが、ソーシャルメディアは目で見ることができません。
そこで活用できるのが「Googleトレンド」です。
Googleトレンドを利用すれば、指定したキーワードがどれだけ検索されたのかグラフ上で確認する事ができ、その名の通りトレンドを追うことができます。
内田伸哉氏は「iPad」のトレンドを見定め、絶妙のタイミングでiPadマジックをYouTubeにアップロードしたのです。

そしてもうひとつが、「EMPATHY=共感」を生むことです。
内田氏はEMPATHYを「Something which have to say to the world」と定義しています。つまり、「みんなに言いたくなるような何か」です。
iPadが発売されると、何を言いたくなるのか。「iPadってスゲー!」と言いたくなるのではないか、と内田氏は考えます。
そこで、iPadはすごいんだということを、機能の説明ではなくマジックを使って説明したんですね。
これを見た視聴者は、ついついiPadのすごさと内田氏の動画を周りに話したくなるはずです。

世界中から注目を浴びるようになったのは偶然ではなく、このような計算があったのですね。
これからもどのような波に乗って、我々を驚かせてくれるか、楽しみです。



TEDxOsaka 2nd Speaker : Garr Reynolds
Engagement in education



2番手は私が最も尊敬するプレゼンターである、ガー・レイノルズ氏。
プレゼンテーションzen の著者として有名であり、プレゼンテーションの実施および指導における世界的な第一人者です。
また、関西外国語大学の准教授も努めてらっしゃいます。

「皆さんが想像する理想の教育環境は?」

参加者にこう問いかけ、考えさせるところから、プレゼンが始まります。
そして隣の人と、自分の考えを共有します。

次に「実際の」教育環境はどうだったか、思い出します。

そして、理想と現実の間に大きな溝があることに気づきます。
スピーカーが伝えるのではなく、参加者自身に考えさせることにより、よりギャップを実感させられる事になります。

ガー・レイノルズ氏のプレゼンは、シンプルでありユーモアに溢れ、そしてインタラクティブでもあります。
スピーカーが話すだけが、プレゼンテーションではない。参加者と対話したり、動画を流したり、参加者に行動させたりしながら、プレゼンのテーマを伝える、まるで芸術作品のようなプレゼンテーションです。

教育現場においても、彼のプレゼンテーションのようなアプローチが取り入られることを願っています。


TEDxOsaka Surprise Speaker : Kyousuke Yamamoto
Modeling my dream



司会者が「来年のTEDxOsakaでぜひみなさんのアイデアをシェアして下さい。」と締めくくろうとした時、一人の少年が叫びました「I have an idea!」。
来年まで待てない、今すぐシェアしたいアイデアがあるというのです。

後から知ったのですが、彼こそNHKにも出演したことのあるスーパー中学生山本恭輔氏でした。
そして会場の賛同を得て、ステージに上がることに。

初めこそトラブルがあって戸惑いがあったものの、そこからは圧巻のプレゼンが繰り広げられます。
流暢な英語をしゃべる彼のプレゼンテーションは、美しくユーモアに溢れたスライドが用いられ、そしてなんといっても彼の情熱を感じさせるものでした。

人体模型を通して、現代の健康問題を改善する、そして未来の子供達を救う。
まだ中学生の彼がこんなことを考え、ここでプレゼンしているという状況に胸を打たれました。

そして終わった後には、誰も迷うことなくスタンディングオベーション。TEDxOsakaの締めくくりとして相応しい素晴らしいスピーカーでした。

今後の彼の動向にも注目してきたいと思います。


最後はスタッフ、スピーカー全員がステージに上がり、イベントは閉幕しました。

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After Party


主催者、スピーカー、参加者が集い、飲食しながら交流を楽しみました。
様々な方と交流したのですが、とにかく面白い人ばかり。
TEDという共通の話題があることで、打ち解けるのにも時間はかかりません。あっという間の2時間でした。

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ガー・レイノルズ氏にちゃっかりサインをもらって、写真も撮っていただきました。
色々な方から話しかけられていたのですが、嫌な顔ひとつせず、1人1人と丁寧に会話を楽しみ、写真撮影やサインにも応じられていました。
さすが、プレゼンだけでなく人格も素晴らしい方です。


TEDxは今後も全国展開していくそうで、これからも楽しみです。
ご興味がある方はぜひ一度参加してみてください。

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