書籍紹介 ~自分の価値を高める力~
08/03/06
概要
人生のあらゆる問題はすべて自分で選択、解決する事ができる。自分の感情や幸福でさえも選択する事ができるのだ。
ポイント
※以下、内容を要約
・感情も自分で選択できる
我々は何を考えるかを自由に選ぶことができる。そして、感情というものは空中に浮いているものではなくて、何かを考えることから生じるものである。何を考えるかを自由にできるということは、何を感じるかも自由にできるということであり、すなわち、感情をも自由にできるという事である。
感情を人のせいにするというのはまさに間違った選択であって、すべての感情は自分の考え方、見方を深めることによって全部選択できるものである。
・幸運は選択できないが、幸福は選択できる
宝くじを買ってあたるというのは幸運である。しかし、それが幸福になるかどうかは全く関係がない。宝くじに当たったために遊び癖がついて破滅したという例は数え上げればきりがない。宝くじに当たらなくても、幸福になる事は心がけ次第でいくらでもできる。
・「僕は数学が不得意だ」という言い方はしない
自分は数学に向いているか、向いていないかを断定する事はできないし、断定する必要もない。「自分は子供の時、十分数学を勉強しなかった」という事実を述べるようにする。
・自責と不安は最大のムダ
人間の一生でもっとも無益な感情が二つある。すんでしまった事に対する自責の念と、これから行う事への不安である。自責とは過去の行為の結果、金縛りされた状態で現在という時を使う事である。一方、不安とは未来に起こりうるであろう何か、たいていは自分でコントロールできない何かのために、今の自分を金縛りにしてしまう罠である。
・非難は例外なく時間のムダである
どんなに他人のあらさがしをしても、どんなに人を非難してみても、自分が変わるわけではない。自分の不幸や失敗の言い訳に自分の外にその理由を見つけようとして、自分自身から矛先をそらすのに役立つのがせいぜいである。
実行してみた
私は怒りを表に出さないので温和な印象を持たれる事が多いのですが、実は小さな事で腹を立てる器の小さい人間でした。すれ違う時にちょっとぶつかったとか、店員がどんくさいとか、そんな事でいちいち腹を立て、表には出しませんが不快な気持ちになっていました。
ところがこの本を読んで、「感情はコントロールできる」と思った瞬間から、そのような怒りを感じる事はほとんどなくなりました。怒りそうになったら考え方を変えるだけでいいのです。「わざわざ自分が考えた事によって怒りを感じるのは馬鹿らしい。怒ったところで何も得る事はないのだから時間の無駄だ。」と。
未来に対して不安を抱く事も減らす事ができました。起こりうる最悪なパターンを常に心に描いておく事によって、もし何か起きた時に心を平静にたもてるようにしていたのですが、そういった考えが行動を縛っていたのです。それに不安を抱いたところで結果が変わるわけではないですからね。今は幸せな未来を思い描くようにしています。
この本は「短気な人」「心配性な人」「ついつい他人の非難をしてしまう人」にうってつけだと思います。
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