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物欲がない、出世に興味がない、恋愛にも消極的、おとなしくて元気がない、いわゆる「草食系」と言われる若者が増えてきている。

そのような若者達に対しては、
・やる気が感じられない
・もっと意欲を持って欲しい
・こんな若者に日本の将来を任せるのは不安
などの否定的な意見がぶつけられることも少なくない。

私自身もあまり良いイメージを持っていなかった。


だが、そんな草食系の人々から学びとれることがある。
それは、「幸せの価値観が変わってきている」という事。

今回ご紹介する本「LESS IS MORE」にはこのように書かれている。

彼らは、とにかく一生懸命に働いてお金を稼ぎ、モノをたくさん買って生きてきた親の世代を見て、それが「幸せではない」ということに気づき始めています。


つまり、物質的なモノから幸福度を感じられる時代は終わったということだ。

昔はモノがなかったから、テレビやラジオ、洗濯機などを購入していくだけで幸せだった。
でも今はモノが溢れかえっている。

だからこれ以上モノが増えたとしても、大きな幸せを得ることはできない。

そして何より、本書に書いてあるように「モノから得られる幸福は、続かない」のだ。
一時的に幸福度は増すが、時間とともに薄れていく。


ではどんな幸せだったら続くのか。
それは「精神的なもの、経験的なもの」である。

著者が幸福度ランキングの高い北欧の人々にインタビューした結果を見れば、それがよく分かる。

「何か欲しいものはありますか?」という質問に対して、

「子どもたちが安定したいい将来を送ってほしい。給料がもう少し上がってほしいとか、大きな家が欲しいとか、いい車が欲しいとか、そういうことのために仕事をしているわけじゃない」
トーマス・フロストさん/デンマーク/ウェブデザイン会社勤務


「モノではないですね。欲しがり始めるとなんでもかんでも欲しくなってしまうけれど・・・。家族がずっと健康であってほしい。また、自分の仕事がもっと前進できればと思います」
アルト・トゥルネンさん/フィンランド/「ノキア」勤務



これから日本はどういう道を進んで行くべきなのか。

中国のような経済成長を目指すのか、北欧の国々のように幸福度を追い求めていくべきなのか、もしくは別の道があるのか。

今の政治家は経済成長のために必死になっているが、「草食系」の人達が政治家になれば、国策は変わるかもしれない。

草食系だから、国を動かす事にも興味がないかもしれないが。

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